■2007年の闘いの柱の1つに天神峰現闘本部裁判がありました。暫定滑走路の「へ」の字誘導路を直線化できるかどうかという、空港会社にとっては市東裁判と並ぶ重大な裁判です。
■現闘本部裁判は07年、2月22日に第15回弁論、5月10日に第16回弁論が開かれ、7月19日に第17回弁論が予定されました。しかし、弁論の直前、反対同盟は、早期結審策動をあきらめようとしない仲戸川隆人裁判長(民事第5部)に対する「裁判官忌避」の反撃に立ち上がったのです。
■刑事裁判とちがって民事裁判における「裁判官忌避」は、きわめて異例の申し立てです。焦った、担当部の民事3部堀内明裁判長は、忌避の翌日にこれを棄却する暴挙を強行したのです。通常であれば、数カ月かかる手続きです。原審担当部である民事5部から資料を取り寄せるなどして調査し、慎重に審理しなければいけない裁判の一種なのです。ところが、これらの手続きを何も行わないままに強行した「忌避棄却」の判断は、千葉地裁がいかに司法反動の先兵の役割を担っているかを示すものでした。
■反対同盟は東京高裁への即時抗告、最高裁への特別抗告で徹底的に争い、7月から5カ月以上たって、いまだに次回口頭弁論の設定を許していない勝利を実現しているのです。2010年4月北延伸開業に「へ」の字誘導路の直線化を間に合わせたい、という空港会社の願望は完全に断たれました。
■市東さん裁判につづいて天神峰現闘本部裁判においても2007年大きな勝利を勝ち取りました。現闘本部裁判の次回弁論は2008年2月が有力視されています。現闘本部裁判の傍聴闘争も大きな取り組みをお願いします。(写真は7月19日の報告会)